模擬彼氏
「急にどうしたんですか?お嬢様から”恋愛”って言葉を聞くのは、初めてですが。誰か好きな人でも、できたんですか?」

「ちょっと!そんな訳ないでしょう!」

笑いながら寺原は、青信号を直進。

家の近くの並木道を、滑るように走る。


その途中で、カップルが楽しそうに、歩いていた。

「私にも、そんな人が現れるのかしら。」

「それはそうでしょう。少なくても、ご結婚される事は決まっているのですから、ご主人と恋愛したら如何ですか?」

「うん……」


結婚相手と、恋愛。

私の結婚相手は、どんな人なんでしょう。

そんな事を考えているうちに、車は私の家の前まで、辿り着いた。

「どうぞ、お嬢様。」
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