模擬彼氏
祈子に相談して、心が軽くなったせいか、私はその後ベッドで寝てしまっていた。

起きたのは、昼過ぎ。

祈子の言う通り、今日は外出もせず、家で休んでいたから、体も軽い。


「あーあ。お腹空いちゃった。」

自分の部屋を出て、階段を降りている最中だった。

すぐ側から、声がした。


「聞いたわよ。お嬢様に手を出したんですって?」

祈子の声だった。

何なに?

ちょっと隠れながら、その続きを聞く。

「手を出したって、どこでそんな話になる?」

相手は、あの寺原だ。

「お嬢様から、直接聞いたわ。」

「へえ。」

なんだか二人は、戦闘態勢に入っている。


「そんな事して、どうなるのか、分かっているの?」
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