模擬彼氏
「圭一さん?」

寺原は、私に笑顔を見せると、思いっきり息を吸った。

「旦那様、奥様。紗雪さんを、私に下さい!」

そう言って寺原は、頭を床に着けた。


「ええええっっっ!!!」

突然の発言に、お父様の腰は復活。

「寺原!貴様、もしかして紗雪に、手をつけたのか!」

急に立ち上がって、寺原に激怒!

「右も左も分からないうちから、面倒を見てやったと言うのに!この恩知らずが!」

そのまま右足で、お父様が寺原の頭を蹴ろうとした。


「お父様!」

それになぜか、私の体は反応して、寺原の上に覆いかぶさった。

「許して!私が、圭一さんを好きになってしまったの!」

「紗雪……」

お父様は、蹴ろうとした足を下げた。
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