もののけ会社と甘いキス。

白い着物に白銀のロングヘアー。
まさに雪女の姿だった。

すると資料室が何だか
寒くなってきた。

まるで、この部屋が冷蔵庫みたいだ。

「くっ……冗談じゃないわ。
私は、この女に火傷をさせられたのよ!?
許せる訳がないじゃない!!」

ろくろ首の女性社員が
私に向かって長い首を使い襲って来ようとした。

「キャアッ!?」

「響ちゃん。危ない」

雪江さんが私を庇うように立つと
手を出して反撃をしようとした。

しかし、その時だった。

「狐火!!」

声と共にろくろ首の女性社員の身体が
青白い炎で覆われた。

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