もののけ会社と甘いキス。

「響。あなたも見て覚えておきなさい。
いずれ美音の主は、あなたになるのだから」

「えっ……?」

私が美音の主に?

母は、自分の指を少し噛み切ると
美音の身体につけた。

そして静かに呪文を唱え始めた。

すると美音の身体が光だして少しずつ
傷が癒えていく。

数分もかからない内に身体が元通りになった。

意識を取り戻した美音は、
ひらひらと舞い始めた。

「美音……良かった。治ったのね!?」

私は、嬉しくなり彼女の名を呼んだ。

すると美音は、スッと蝶から
式神モードの姿になり私の前に現れた。

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