もののけ会社と甘いキス。
あれ?
さっきまで機嫌か悪かったのに
今は、何だか親切だ。
どうしてだろうか……?
しばらくして料理が運ばれてきたのだが
なんせ、こういう高級なレストランは
初めてなので、どうやって
食べたらいいのか分からない。
えっと……フォークとナイフは、
端から持つのよね?
戸惑いながらフォークとナイフを持っていると
社長が店員さんに
「おい、彼女に箸を。
彼女の料理は、それに合わせて盛り付けしろ」
私が食べやすいように頼んでくれた。
まさか気遣って下さるなんて……。
「あの……すみません。
このようなお店には、行ったことが無くて」
「まったく。だろうな。
身なりにして貧乏人だと分かる」
呆れたようにため息を吐かれた。