もののけ会社と甘いキス。

2人きりにされると余計にドキドキして
緊張をしてしまう。

すると社長は、私をジロジロと見てきた。

「ど、どうかなさいましたか?」

そんなに見られると恥ずかしくなってきた。
戸惑っていると社長は、クスッと笑った。

「やはり……雪江に任せて正解だったな。
よく似合っている」

えっ……?

まさか社長自ら褒めて下さるなんて
思わなかったから驚いた。

だが嬉しかった。
心臓がドキドキと高鳴っている。

「あ、ありがとうございます。
あの……服とかありがとうございました。
山里さんにも凄く親切にして頂いて……」

「礼には及ばん。俺が着替えさせたくて
アイツに命令しただけだ。
それに雪江は、俺の部下の中でも
唯一、信頼が出来る女だ。
何か困ったことがあれば、アイツに相談にしろ。
力を貸してくれるだろう」

「は、はい。ありがとうございます」

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