かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
「昔か。小さい頃の瑠莉は、かわいかった」

「さっきから、そればっかり」

「本当に、かわいかったんだよ。妹みたいで」

妹か、とお皿に視線を落としちょっぴりへこむ。目の前の颯志くんは懐かしそうに瞳を細めている。

「もうこんなに大きくなってしまったら、かわいくありませんか?」

茶化すように揚げ足を取って苦笑した。肯定されたら笑えばいいし、かわいいと言ってもらえたら儲けものだ。

軽い気持ちだったのだが。

「……いつまでもかわいい子どものままでいいのか?」

顔を上げると、じっと真剣な瞳で私を見つめる颯志くんがいて、思わず口の中に入っていたホタテを大きいままごくりと飲み込んでしまった。

それって、どういう意味だろう……。

一瞬深読みしかけたけれど、彼のことだから、特に意味なんてないのかもしれない。必死に冷静を装って笑顔を作る。
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