愛してるから、私を忘れて。



「悲しいかもしれないけど、菜花の顔、見てあげてほしいの。」


「・・・はい。」


私はそう言って、棺を除く。


「っ・・・、菜花ぁ・・・っ!」


菜花は、笑顔だった。


「この子ね・・・、最後に幸せだったって言ってたの。」


おばさんが、涙をぬぐいながら言う。


「きっと、桜ちゃんや、優くんがいたからね。ありがとう。」


「ありがとうなんて、こっちのセリフです。ありがとうございました。」


「また、家に遊びに来て頂戴。」


「はい。絶対行きますっ!」


「今日は、ありがとうね。」


「はい。」


そう言って、お葬式が終わった後、私は帰った。


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