大好き、だからずっと一緒にいたい·····
結構遅い時間になってた。

悠介君から着信。

『はい…』

『綾音、お疲れ。ごめんな、撮影長引いたんだ』

『ううん…お疲れ様。悠介君…』

『どうした?何かあったのか?朝から変だったから、ずっと心配だった』

悠介君の声…

聞きたかった声。

『心配かけてごめんなさい。でも、大丈夫。私、本当に大切なこと、わかったから』

『どういうこと?』

『ううん、いいの。本当に。悠介君の声、聞きたかったんだ、ずっと。電話待ってたんだよ』

言ってて恥ずかしくなった。

『俺も…今日ずっと綾音に会いたくてたまらなかった。撮影してても、ずっと…』

悠介君は、朝、佐竹さんと私が話してたことも、聞かなかった。

『嬉しい…』

悠介君は、大人だ…

私が佐竹さんを忘れるまで、待とうって…

きっとそう思って、黙っててくれてる。

でも、私は…もう、迷わない。

悠介君とずっと一緒にいたいから。
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