初恋告白文(完)



後々考えると、その時にはもう私はAに想いを寄せていたのだと思います。



Aは私たちを本当によく見ている人でした。



そして、 人の心を読める人でもありました。



私はそれに気づいていたので、それを利用したのです。



Aの目に付くところでわざと体調が悪いふりをしてみたりしました。



不器用なのは自覚しています。



けれど私はそんなことしか出来なかったのです。
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