legal office(法律事務所)に恋の罠

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奏がボストンから戻ってきてCEOの地位についたのが約ひと月前。

和奏が、莉音の案件で、直美から奏を紹介されたのがその2日後。

将生の父である仲川芸能事務所の社長と顔を合わせた際に、和奏が宇津井と再会したのが約3週間前だ。

そして、

奏が、副社長と重役担当グループ秘書の丸山美佐紀と共に、得意先の社長の接待に出掛けたのが約2週間前。

会がお開きとなり、解散した後に、

路地裏で、奏が丸山に呼び止められ、女性スタッフのセクハラ・パワハラ被害について相談を受けたのが事の始まりだった・・・。

その時名前が上がったのが、外国人雇用枠で採用されていたレセプション担当の林美麗、ハウスキーピング担当の戸松七奈美、ティーラウンジのアルバイト生の柚木崎舞花だった。

その時、丸山は、自分も秘書として、どれだけ視線や言葉によるセクハラを受けてきたか、身体を触られるなどの行為も容認しなければならなかったか、

を涙ながらに語った。

おそらく、セクハラ被害がBlooming Hotelに蔓延しているという話に信憑性を持たせるためのネタに過ぎなかったのだと今はわかる。

しかし、奏はこちらに赴任して間もなかったため、丸山のこともほとんど知らなかったのだ。

路地裏ということもあり、後日改めて話を聞く場を設けると約束し、丸山をタクシーに乗せようとした際、何かにつまづいた丸山が、奏の胸の中に倒れ込んできたのが、例の写真の真相だ。

全く手をつこうとする素振りもなかったので、奏が抱き止める形になった。

そのままタクシーに乗せて、奏と丸山はそこで別れたのだが、写真が出回っているということは、初めから計画的な演技だったのだろうと推測できる。

おそらく、宇津井に奏のスケジュールをリークして、和奏と接触させたのも丸山だろうと松尾は語った。

彼女の男癖の悪さは有名で、宇津井ともそうした関係があるとの調査報告が上がっているほどだ。

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