2度目の忘れられない恋



「あとさ…家賃いらないよって言ったら、怒る?笑」

家賃いらないよ…


「…はい!?怒りますよそりゃあ!ダメですよ絶対払いますから!」


「絶対?」


「絶対。」

ここは譲る気はないよ!


「半分だけも?」


「ダメです。」

部屋を貸してもらって、家賃まで払ってもらうとか、お世話になりすぎ…


「…わかった。みおさんがキスしてくれたら諦める」


「な、」

わ、私がキスしたら諦めてくれるんだよね?
女優魂の見せ所。


わざとリップ音を立てて軽くキスをする

離れようとすると、


「…んん、?!」


頭の後ろに手を回されて、もっと深く口付けられた


しばらくして、やっと離してもらえる。


「はぁ、」


「ん、わかったよ。諦める」

…女優魂、発揮できませんでした。



「あ、夜ご飯まだだよね?」


「…まだです」


「さっき出来立てのお弁当買ってきたんだけど、食べない?」

袋から出していた唐揚げ弁当とチキン南蛮弁当


「食べたいです。」

さっきの悔しさを唐揚げ弁当と一緒に飲み込んだ



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