2度目の忘れられない恋
「ただいま〜」
「やっと帰ってきたか」
やっとって言ってもまだ8時!これでも早く帰ってきたんだけど…
「何か用あったの?」
「用がなくても俺はいつも居るだろ」
何か問題でも?って顔で言われた
まぁいつも居るのは居るんだけどね…
人気のアイドルが私の家にいる時間なんかあるのってくらいほぼ毎日来る
私を心配してきてくれてるんだけどね。
「体の調子は?」
「大丈夫だよ。昨日も今日もめまいしなかったし」
「一昨日はあったってことだな」
「…さぁ。」
「次も病院ちゃんと行けよ?」
「えぇ…」
私は大の病院嫌い。
あの薬の匂いとか、隔離されたような空間に行くのも嫌だし
行ったら絶対点滴だもん。いつも来太くんに無理やり連れていかれてる。
「先週検診行かなかっただろ?茜、怒ってたよ〜」
茜って言うのは私の担当医さん
私は来太くんの母型のいとこで、茜くんは父型のいとこ
普段はとっても穏やかで優しくていい人なんだけどなぁ…
仕事となると鬼になるみたいで。
「…先週は仕事で埋まってたから行けなかっただけ!
それに、怒ってるなら余計に行きたく無い」
あの顔思い出しただけで怖いもん。
「俺が無理矢理でも連れてくからな」
やぁだよ…
でもまぁその日は必ず来るもので。