2度目の忘れられない恋


静まり返った部屋でしばらくみおさんを見つめていると

「…え、」

目が覚めたみおさんは、目を見開いて驚いている。

「あ、えと…何で三影空さんがここに…?」

…そっか、1年前にはまだお互いの存在しか知らなかったんだ
他人に戻った感じ…いや、他人に戻ってしまって

胸が苦しい。

「びっくりするよね。
先生から記憶のことは聞いてる?」

「…はい、聞いてます。」

俺はこれまでの経緯と、今日のことを大まかに話した

「そうなんですか…
なんだか信じられないです。私が三影空さんと話してるなんて」

「嘘は言ってないからね?
あと、さっき五十嵐君が言ってたんだけど

もうすぐ来太さんが来てくれるって。すっごい慌ててたみたいだよ」

来太さんは今、ライブツアー中らしいが
飛んでくると。

「そうですか…また怒られそう。
色々とご迷惑をかけました、」

「いいよいいよ。これからも仲良くしてくれる?」

「あ、はい!もちろんです!三影さんとの記憶が戻ればいいんですが…」

「そんなに焦らなくてもいいよ。
これからの記憶のほうが長くなるんだし。
これからもよろしくね?」

その後、来太さんが来てから俺は病室を後に


空side終


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