2度目の忘れられない恋



「…1年って、いや、それは本当の話?」

「本当です。
こんなに記憶が飛ぶの初めてで
どうなってるのかわからない…」

…ということは、俺との記憶はないって事?
信じられない事実に、沈黙の時間が流れた

その沈黙を破ったのは五十嵐君。

「三影さん、今日はみおにどんな用があったんですか?」

「今日は、食事の約束をしていて…
こんな状況とは知らず何回も連絡をしてしまったんだ
ごめんね…」

「謝らないでください。悪いのはあの女です。
…あ、すいません…俺今からバイトで、
休めたらよかったんですけど…」

五十嵐君は、彼女の頭をなで、
惜しみながら出ていった

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