2度目の忘れられない恋


「空さん今日はどうされたんですか?」

「今日は午後の仕事がなくなったから、
これ、前に好きって言ってたケーキ屋さんのプリンロール。

お見舞いにね」

はっ!目の前に出されたのは私が大好きなロールケーキ…
病院には甘いものが全然無いから…嬉しい。

「ははっ、分かりやすいね。
受付の人が食事の制限は無いって言ってたから、食べる?

「…食べたいです。」

しっかりとケーキを2切れ渡してくれた

「…美味しいっ」

「良かった良かった。」

久しぶりの甘い物と、
お見舞いに来て下さった事がとても嬉しい。

「ん?どうした?」

「え?な、にも…」

ダメだ駄目だ、無意識に見つめてしまう。

「なーに、気になるじゃん」

空さんが座っていた椅子からベットのほうに乗り移ってきた

「ち、近いです!
なんでもないですから…」

じりじり距離を縮められる

「本当に?俺の方見てたけど〜」

見てたけど…だって、ね?
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