2度目の忘れられない恋


「カッコいいなぁって、
思ってただけです…」

…自分で言っといて何だけど、大分恥ずかしい。

「俺の事カッコいいって思ってくれてるの?」

「…ダメですか。」

どんな顔で見られてるのか。恐る恐る振り返ると、
頬に空さんの唇が触れた

「…え?」

「嬉しいな。みおさんにかっこいいって言ってもらえて!」

この、私の頭を撫でる手がなんだか懐かしくて。

「空さん、」

「ん?」

「頭撫でるの癖ですか?」

「…ん?」

「あっいや、なんか今デジャブみたいだなぁって、そんな感じがしただけで…」

何も思い出せないのにこんなことだけ思い出せるとか、気持ち悪くない?私…

「癖、と言うか、みおさん見てたら撫でたくなっちゃうんだよね。
何かこう、可愛いもの見たら触りたくなると言うか…」

なんかヤバいやつだねこれ、ごめんってまた私の頭を撫でる。

早く、思い出せないかな…?


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