君の笑顔は、俺が絶対守るから。
「最近千秋にからんでるって聞いたけど、マジ?」
「か、からんでるなんて、そんなことは」
もしかして噂になっているのかな。
行き帰りの電車の中で一緒にいれば、誰かに見られていても不思議じゃない。
いつかはこうなると、私も頭ではわかっていた。
「千秋に近づいてんじゃねぇよ。目ざわり」
ドンと突き飛ばされ、冷ややかな目を向けられ、私はその場から逃げ出した。
森妹がこわかったのもあるけど、それ以上にあの場にいたくなかった。
一ノ瀬くんがキスをしていたことが、自分でも驚くくらいショックだった。
どうして私がこんなにショックを受けているんだろう。
わからない。わからないけど、すごく嫌だった。
胸の中を、ぐちゃぐちゃにかき回されるような不快感に涙がこぼれる。
鬱陶しいって、付き合ってないって言ってたのに、嘘だったの?
ひどい。嘘つき。
私のことだまして、からかってたんだ。
ひどい。バカ。バカバカバカ。
一ノ瀬くんなんて、大嫌い。