君の笑顔は、俺が絶対守るから。
「それは素晴らしい考えだな。だが撮影は放送部が担当しているから心配いらない」
「でも! うちのクラスだけの撮影班も必要だと思うんです!」
「うちのクラスっていうか、小鳥専属撮影班だけどねー」
ミーナが横で茶々を入れるのでそっちを睨むと、その隙に担任が私のスマホを奪ってしまった。
「あ! 返してください!」
「体育祭が終わったら返してやる」
「そんな! それじゃあ小鳥の撮影は誰がするんですか!」
「誰もしなくてよろしい」
「先生はわかってない! 何もわかってない! 小鳥を撮影するのは私の使命なんです~っ」
追いすがる私を無視し、無情にも担任はスマホを没収し去っていった。
ミーナに「あきらめなって」と肩を叩かれ、私ががくりとうなだれた。
「私の最大の楽しみが……」
「アズにゃんは小鳥以外に趣味を見つけるべきだね。それか彼氏」
「もう、またそれ? 彼氏なんていらないよ、私」