君の笑顔は、俺が絶対守るから。

そうは言うけど、私は小さい頃からずっと小鳥を守ってきたんだよ?

小鳥第一で、すべては小鳥の安全と幸せのために生きてきたんだよ?


悪い男が寄ってこないようけん制するし、彼氏ができたなら相手が変な男じゃないか確認だってする。

そんなの当たり前だ。

だって小鳥のことが大切だから。


「でも、相手がまともな人で、小鳥が本当に幸せなら、祝福するよ」

「アズにゃん……」

「そして私は抜け殻になる」

「おい! ……もう、これだからアズにゃんは」


抜け殻になるのは仕方ない。

だって小鳥を守ることを生きがいにしてきたのに、彼氏ができたら私は小鳥にとって必要なくなってしまう。

そうなったら、私は一体どうやって生きていけばいいんだろう。


絶対寂しい。すごく寂しい。

たぶん私、泣くと思う。
< 203 / 317 >

この作品をシェア

pagetop