君の笑顔は、俺が絶対守るから。
そうは言うけど、私は小さい頃からずっと小鳥を守ってきたんだよ?
小鳥第一で、すべては小鳥の安全と幸せのために生きてきたんだよ?
悪い男が寄ってこないようけん制するし、彼氏ができたなら相手が変な男じゃないか確認だってする。
そんなの当たり前だ。
だって小鳥のことが大切だから。
「でも、相手がまともな人で、小鳥が本当に幸せなら、祝福するよ」
「アズにゃん……」
「そして私は抜け殻になる」
「おい! ……もう、これだからアズにゃんは」
抜け殻になるのは仕方ない。
だって小鳥を守ることを生きがいにしてきたのに、彼氏ができたら私は小鳥にとって必要なくなってしまう。
そうなったら、私は一体どうやって生きていけばいいんだろう。
絶対寂しい。すごく寂しい。
たぶん私、泣くと思う。