君の笑顔は、俺が絶対守るから。
「お? 小鳥、高橋くんに興味でてきた? 優しくてかっこよくて紳士で彼氏として最高の人だと思うよ!」
私が高橋くんを推すと、小鳥はなぜか「私はそういうんじゃないから……」と困ったように笑った。
小鳥が高橋くんを好きになったら全力で応援するのになあ。
絶対お似合いだし。
「小鳥、だめだめ。アズにゃんには恋の話はまだ早いんだよ」
「もう高校生なのに……」
「そのはずなんだけどねぇ」
「なんかふたり、失礼なこと言ってない?」
私がムッとすると、ふたりは曖昧に肩をすくめてごまかした。
なんだか最近、小鳥がミーナとどんどん仲良くなってて寂しいなあ。
もちろんふたりとも大切な友だちだから、仲良しなのはいいことなんだけど。
前は小鳥と学校の行き帰りも一緒で、誰より長い時間をすごしてきた。
でも小鳥が引っ越して、ミーナと家の方向が一緒になったから、いまは小鳥はミーナと行き帰りをともにしている。