君の笑顔は、俺が絶対守るから。

相変わらず窓に雨風が激しくぶつかり、ガタガタと不穏な音が鳴る。

日本はいまこんな天気だけど、向こうはどうだろうか。


「お父さんもお母さんも、元気そうでよかった……」


現在両親は現地で会社が所有している集合住宅で生活していて、お父さんは相変わらず生活能力ゼロのポンコツらしい。

仕事はバリバリがんばってるから、差し引きゼロよねってハートマークつきでお母さんはメッセージをくれていた。


なんだかんだ、一ノ瀬くんの家で生活してもうすぐ一ヶ月が経つ。

両親が帰ってくるまで、予定ではあと数日だ。


あっという間だった。

一ヶ月なんて長すぎる、絶対ムリって思ってたのに、終わりが近づいて寂しさがどんどん増している。


こんな風に自分が変わるなんて、同居を始める前は想像もしていなかった。

男の子と仲良くなることも、男の子に惹かれることも、そして男の子に恋するなんてことも、ありえないと思っていたのに。
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