君の笑顔は、俺が絶対守るから。

だーかーらー! 言い方!

どうしてこう、いちいち感じの悪い言い方しかできないかな、この男は!

そんなに私のことが嫌いですか!


「私は小鳥が無事ならそれでいいの!」

「自分の身を守れるようになってから言え」

「まあまあ。一ノ瀬もそんな言い方しなくてもいいだろ? 素直に、佐倉さんが心配だから気を付けてって言えばいいのに」


高橋くんが私たちの間に入って、そんなことを言うから驚いた。

一ノ瀬くんが私のことを心配してる? そんなバカな。


「誰がそんなこと言ったんだよ」

「そういうことだろ?」

「ちがう。全然ちがう」


そりゃあちがうでしょうよ。

一ノ瀬くんは私のことが気にくわないだけだもんね。


なんだかどっと疲れが押しよせて、ため息をつく。

じゃれ合うふたりの様子をぼんやり見ていると、一ノ瀬くんが私を見て眉を寄せた。
< 40 / 317 >

この作品をシェア

pagetop