君の笑顔は、俺が絶対守るから。
「おい。お前は何気持ち悪いことを言ってんだよ」
「大事なことだよ。一ノ瀬って愛想がないから誤解されがちだけど、俺なんかよりずっと優しいじゃん」
「はあ? んなわけねーだろ。バカじゃねぇの」
嫌そうに言って、長い足を組み替える一ノ瀬くん。
一気に機嫌が急降下したように感じた。
「あの、高橋くんも優しいよ?」
「いやいや。どっちかっていうと俺は冷たいんだよ。苦手なら苦手なままでいいってスタンスだからね」
だから一ノ瀬みたいな奴が、本当に優しいってことなんだよ。
誇らしそうにそう言う高橋くんも、やっぱり優しい人なんだと思うのは、私だけだろうか。
ちらりと横目で一ノ瀬くんを見ると、ムスッとした顔で花壇に目を向けている。
「苦手の内容にもよるだろうけど、ぜひ佐倉さんには一ノ瀬の意見を参考にしてほしいな」
「……そうだね」