君の笑顔は、俺が絶対守るから。

小鳥が妖精なら、春陽くんは天使だ。

私はひとめで虜になってしまった。


春陽くんは小走りで私の元に駆けてくると、大きな目をキラキラ輝かせはにかんだ。


「梓、おねえちゃん……?」


お、お姉ちゃん……!


その呼び名の衝撃をなんと表現したらいいだろう。

まるで雷の矢で心臓を撃ち抜かれたくらいの、とんでもない破壊力が「おねえちゃん」にはあった。


「そ……そう! 梓おねえちゃんです!」

「僕は一ノ瀬春陽です! 梓おねえちゃん、来週からうちに一緒に住むんだよね?」

「そうなの! 一緒に住んでもいいかな……?」


私がかがんで春陽くんをうかがうと、彼は満面の笑みを浮かべ飛びついてきた。


「やった! 僕ずっとおねえちゃんがほしかったんだ! 嬉しい!」


はー! 天使!

正真正銘の天使がここにいる!

天使はこの世に実在していた!

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