君の笑顔は、俺が絶対守るから。
先に玄関に向かうふたりの背中に、小さく息を吐く。
京子さんて、本当に迫力のある美人だ。
背が高くてかっこいいし、学生の時はきっと男女関係なくモテただろうなあ。
でもクールな顔立ちが、やっぱりなんとなく誰かに似ているような……?
そんなことを考えながらふたりのあとを追うと、中からひょこっと小さな子が顔をのぞかせた。
「春陽」
「あら、可愛い。この子が息子さんね?」
「そう。小さいけど、こう見えて小学6年生なの。春陽、ごあいさつは?」
春陽くんは小さな声で「こんにちは」とお母さんに頭を下げると、次にこぼれそうに大きな目を私に向けてきた。
くりくりとした目は髪と同じ柔らかな栗色をしていて、丸みのあるほっぺはバラ色。
小学6年生にはとても見えない、華奢で小柄な体をしていて、男の子だとわかっていても、女の子に見えてしまう。