月夜の砂漠に一つ星煌めく
「そうだ……いや、でも……」

「そんな事より、私の事は考えてくれないの?」

アリアは、俺に詰め寄る。

「もちろん!もちろん、アリアの事を考えているよ。」

「本当?」

「だって、この前テントに行ったのも、アリアに無償に会いたくなったからだし。」

「ふふふっ!」

アリアは微笑むと、俺に抱きついた。


「もう!ジャラールって、可愛いのね。」

「可愛い!?」

俺、男なんだけどな。

「私に無償に!会いたくなったの?ふふふっ。ごめんね、会ってあげられなくて。」

なぜか、胸が締め付けられた。


俺の気持ちに、答えてくれる人。

俺が好きだと言えば、好きだと返してくれる人。


「アリア。」

「なあに?ジャラール。」

「今、アリアの事が……無償に欲しいって言ったら、どうする?」

「そうね……」

アリアは抱きついたまま、俺の首元に、顔を埋めた。

「……いいわよって、答えるわ。」
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