月夜の砂漠に一つ星煌めく
もちろん、大木に手綱を結び付けるなど、初めての事。

近くにあるハーキムの結び方を身ながら、見よう見真似でやってみたが、結べない。

そのうち、駱駝が暴れだす。

「ほらほら。駱駝が逃げる前に、結び方を教えて下さいと、私に頼んだらどうですか?」

「なにぃ?」

俺の方から、教えて下さいと、頼む?

しかも、目下に???


「どうしますか?駱駝に逃げられたら、歩いて帰るしかありませんよ?」

あくまで、俺を乗せて帰る素振りも見せない、ハーキム。

仕方なく、結び肩をハーキムに、教えて貰う事にした。

「ハーキム。手綱の結び方を、教えて貰えぬか?」

「教えて下さい、ですよね。」

「っ……っ……っ……」

言葉にならない反論が、口から出た。


「あー。早くしないと……」

「分かった!ハーキム!教えてほしい。頼む。この通りだ。」

俺はハーキムの前で、両手を合わせた。

「仕方ありませんね。」
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