月夜の砂漠に一つ星煌めく
そして俺は、森の野宿を機に、剣術の稽古や、星の勉強、大群を率いる術などを、それぞれの先生から習った。

もちろん、ハーキムも一緒なのだが……


剣術にしても。

「うわっ!」

「ハーキムの勝利。」

あいつは俺に対して、容赦はしない。

「ジャラール王子。相手がハーキムだから、いいものを。これが実戦でしたら、殺されていますよ?」

と、先生にも呆れてたり。


星の勉強だって。

「さて、この一等星は、なんと言う名称でしょうか。」

「えっと……えっと……ええっと~」

俺が額に汗をかきながら、悩んでいる隙間に。

「それは、蠍座にある、アンタレスと言う星です。夏に見えます。」

「正解だ、ハーキム。星座を言えるだけでもすごいのに、季節まで言えるとは。」

先生は俺よりも、ハーキムに感心していた。


大群を率いる方法もだって、同じ。

「全軍前へ。前へ!前へ!!」

「ジャラール王子!この先は崖です!まだ前へ進むのですか!?」
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