月夜の砂漠に一つ星煌めく
俺とネシャートは、いつも一緒に遊んでいた。

まだ子供だった俺は、ネシャートの事を“ネシャ”と呼び、ネシャートは、俺の事を“おにい”と呼んだ。


「ネシャ、水浴び気持ちいい?」

「うん!」

もちろん、子供同士だから、それぞれの女中が、ズラズラと並び、ネシャートには母上までもが、側に付いた。

「あっ、ネシャ。そっちはダメだよ。」

手を伸ばすと、女中がネシャートの元へ動き、驚いたネシャートが、また別な場所に行くと、女中もそれに付いて行った。

「ネシャート王女は、元気がよろしゅうございますね。」

俺の女中まで、ネシャートのヤンチャ振りには、驚いていた。

「これくらい元気でなければ、将来が不安ですよ。」

母は、そう言って元気のいいネシャートを、返って嬉しそうに見ていた。

「そ、そうでございますわね。」

女中は皆、そう言って機嫌を取りながら、笑っていた。
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