オレ様御曹司 と 極上KISS
「・・・」

親父の眼は有無を言わさぬ眼だった。

それは・・・俺もわかっている。

百合園財閥といえば・・・日本の旧財閥。
久遠が大企業とはいえ、百合園に勝てるわけがない。

百合園ににらまれたら久遠なんて虫けらみたいに踏み殺されて終わりだ。

「この結婚を阻止するには、お前が百合園瑠璃子に嫌われる以外方法はない。」

「くそっ!」

「いずれにせよ、日曜日の見合いは決行だ。欠席は・・・許されない。翔・・・。わかれ。」


何だよそれ。


やっと・・・なおと・・通じ合えたと思ったのに・・・なんで外野から邪魔が入んだよ・・・。


俺が・・・背負うもの・・・

それをこの時ほど重荷に思ったことはなかった・・・。


俺がこの話を断れば・・・何万人もの社員が路頭に迷うことになる。

その荷の重さは・・・とてつもない・・・。


一人の女とずっと一緒にいたいだけなのに・・・俺の立場はそんなことも許されないのだ・・・。
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