オレ様御曹司 と 極上KISS
最後にやっぱり爺さんは瑠璃子を送っていくように言いつけた。

爺さんの言うことは絶対だ。

だから親父も・・・俺の母親と結婚させられた。
そして、やはり離婚した。

だから、こんなバカなことやめなきゃならない。
また離婚するに決まってるから。

気づけ。
瑠璃子。
俺を好きだと思ってるのは単なる妄想だって。


「翔様。今日はありがとうございました。」

車の中でしおらしく俯いている。

「何がですか?
僕は爺さんに会いに行っただけです。」

「けれど瑠璃子と話してくださったでしょう?」

「その場にいる方とは話すのが当たり前じゃありませんか?
それだけのことです。」

「あの・・・瑠璃子は・・・」

「瑠璃子さん。おうちはどちらの方ですか?」

「あ、そこの角を曲がっていただいたら白い洋館がありますわ。」

「わかりました。
僕は・・・好きな人がいます。結婚したいと思ってる人が。
あなたはまだ若い。これから先もっと恋はやってきますよ。」

「え?」

瑠璃子の家に着いた。
由緒正しき家の風格がある。

「さぁ、降りてください。
これで最後にしましょう。」

瑠璃子は逃げるように降りていった。



諦めてくれるか?
これで・・・?

あの世間知らずのお嬢さんが?
< 119 / 171 >

この作品をシェア

pagetop