オレ様御曹司 と 極上KISS
家に帰るとなおがぼーっとして夜ご飯を作っていた。

「あ、蒼大。おかえり。
今日は肉どうふにしたよ。食べる?」

「あ、うん・・・。」

やっぱ悩んでんな・・・。

百合園・・・か。

「蒼大。もっと食べなよ。最近痩せてきたんじゃないの?彼女は?最近いるの?」


彼女なんて・・今まで本気で好きになったやつなんていないよ。なお。


なおしか俺の中にはいないんだよ。


どれだけ、なおを抱きしめることを夢に見たことか・・・

けど・・・こんな悲しそうななおを見てたら・・・
やっぱりなおが笑ってるとこ・・見たいって思うんだよな。

なおが幸せになってほしいって・・・。


「いないよ。今は。
痩せてんのは仕事忙しいからかなぁ。なおこそ、痩せてんじゃん?もっと食べろって。」

「ふふ。ありがと。蒼大。
蒼大は優しいね・・・わたしどうしたらいいかわからなくって・・・。」

「カレシのことだろ?」

なおのつくった肉どうふの味が胃にしみる。
なおは俺の料理がうまいっていうけど、なおだって料理はうまい。

「うん。わたし身をひいたほうがいいのかなって・・・
どう考えても翔にふさわしいのは百合園のお嬢様なんだもの。
わたしなんて一般家庭の娘だし・・・。」

なおは目を伏せてうつむいたままボソボソと話した。

「けどさ・・・。」

俺はうつむいたままのなおをまっすぐ見た。
< 132 / 171 >

この作品をシェア

pagetop