オレ様御曹司 と 極上KISS
「それが?」

俺も負けじと間髪入れずに言い返す。

「助けてほしい。ぶち壊したい。」

「は?ヤダね。あんたの縁談が決まってくれることをむしろ願うね。
なおが俺んとこ帰ってくる。」

「なおに想いを伝えたところで避けられるだけだぞ。」

・・・。

「なおはお前にそんなこと言われたら戸惑うだけだ。
お前のことは大好きな弟としか思ってない。」

なんだよ。コイツ・・・。

「なおが愛してるのは俺だ。」

「たかが半年くらい付き合ったくらいでなにがわかんだよ?俺たちは26年一緒にいるんだよ。」

ムッとした俺はつい、語気が強くなる。

「時間なんて関係ない。そんなことくらいすぐにわかるよ。俺もなおを愛してるから。」


クソッ・・・。
そんなこと・・・わかってるよ。

なおが今までと違うこと・・・。
お前のこと想って毎日泣いてること・・・。


俺は翔をまっすぐ見すえた。

「俺にお前ら2人のキューピッドにでもならせるつもりかよ。」

「お前なら助けてくれるって思ってる。俺は百合園の弱みを探してる。百合園はマキノの顧客だろ?」

なんなんだよ。コイツ。

「笑わせんなよ。俺は忙しいから仕事に戻る。」

俺はガタッと立ち上がった。

翔は俺をずっと見ている。

けれど・・・俺は・・
眼を合わせずそのまま喫茶店を後にした。


何言ってんだよ。
ばっかじゃねぇのか?
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