オレ様御曹司 と 極上KISS


「うーん。おいしい。」

カウンター席の横に座ってさんまの塩焼きを食べているのは茉由さんだ。

打ち合わせが終わってから最近ではよく食べにいくようになった。

ふたりとも日本酒が好きで和食が好きだということがわかったし、食の好みも合う。

近藤商事のお嬢様のくせに庶民的なさんまなんかが好きらしい。

「秋はさんまですよね。」

そういいながら大根おろしをのっけて食べている茉由さんに思わず笑みがもれる。

ゆるふわなウエーブのかかったちょっと茶色がかった髪をボブにしている。

背は低めで細くて小さい印象だけど、ものすごく建築物に対する意識が高く、バイタリティにあふれている。

俺もかなり建築物にはこだわりあるけど、こっちが負けてしまうかと思うくらいの意識の高さだ。

「さんま、おいしいよね。俺もすき。」

横にある栗ご飯もおいしそうに食べている。

「わたしこの仕事、蒼大さんとできてほんとよかったです。」

「うん。それは俺も思ってる。今度・・・長野にさ、見に行きたい建物あるんだけど・・・一緒に行かないかな。」

え?
俺、なんか誘ってる?
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