オレ様御曹司 と 極上KISS
◇
「一条さん。
あなたちょっと髪の色茶色くない?秘書らしくないわね。」
秘書室という場所は女の戦いの場といってもいい。
誰がどの重役をゲットするのか?
秘書たちは毎日必死で自分を磨き、愛想をふりまき、ちょっとでも若い独身の重役の眼にとまるようにとひしめきあっている。
突然管理部からやってきたわたしなんて秘書たちにとってはおもしろくないに違いなかった。
しかもKNグループの御曹司である翔の秘書ともなればみんなが狙っていたにちがいない。
なのに、わたし・・・。
特に美人なわけでも目立つわけでもないわたしが翔の秘書になったことがみんなおもしろくないのだ。
そりゃぁみんながわたしに敵意を向けるのはあたりまえだ。
けれど、こっちが聞きたい。
なんでわたしなのかと。
「そうですか?
もともと茶色いので地毛ですけど?」
「ふうん。黒くした方がいいんじゃないの?秘書は目立っちゃダメなのよ。」
「地毛ですからこのままにしときます。
ご忠告ありがとうございます。」
ったくばっかみたい。
ここの女ども。
つきあってられないわ。
「一条さん。
あなたちょっと髪の色茶色くない?秘書らしくないわね。」
秘書室という場所は女の戦いの場といってもいい。
誰がどの重役をゲットするのか?
秘書たちは毎日必死で自分を磨き、愛想をふりまき、ちょっとでも若い独身の重役の眼にとまるようにとひしめきあっている。
突然管理部からやってきたわたしなんて秘書たちにとってはおもしろくないに違いなかった。
しかもKNグループの御曹司である翔の秘書ともなればみんなが狙っていたにちがいない。
なのに、わたし・・・。
特に美人なわけでも目立つわけでもないわたしが翔の秘書になったことがみんなおもしろくないのだ。
そりゃぁみんながわたしに敵意を向けるのはあたりまえだ。
けれど、こっちが聞きたい。
なんでわたしなのかと。
「そうですか?
もともと茶色いので地毛ですけど?」
「ふうん。黒くした方がいいんじゃないの?秘書は目立っちゃダメなのよ。」
「地毛ですからこのままにしときます。
ご忠告ありがとうございます。」
ったくばっかみたい。
ここの女ども。
つきあってられないわ。