オレ様御曹司 と 極上KISS
しばらくそこに立ったままにやけていたら、蒼大がキャリーバッグを転がしながら帰ってきた。

「何？なお。にやにやして・・・。」

「あ、蒼大。お帰り。今日だったんだ？」

思わず、頬を引き締める。

蒼大は一流の建設会社であるマキノ建設で一級建築士として設計の仕事をしている。

日本全国どこにでも現場はあるので、出張は多い。
今回は長野だと言っていた。

「うん。腹減ったな。飯は？」

「食べたわよ。毎日会食多くってさ。」

「さっき走り去っていった高級車。
なおの上司？」

「そうだよ。」

「ふうん…。
はぁ〜。疲れちゃって、今日は作る気になんないからなんか買ってこようかな？」

「待って。冷蔵庫に一昨日のシチューあるけど？」

「ほんと？なら、それでいいや。」

蒼大はあくびをしながら家に入った。

「昨日徹夜でさ。疲れてんだよね。」

「なら、お風呂入ってきなよ。
シチューあっためといてあげるからさ。」

「うん。ありがと。じゃあお言葉に甘える。」

蒼大は本当に疲れてたらしく食べるとすぐに部屋に消えた。

わたしも昨日リビングで寝てしまったし・・今日はお風呂にゆっくり浸かって早く寝た。
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