オレ様御曹司 と 極上KISS
久々の唐揚げ定食、美味しい。

頬張っていると、隣にガタンとカツ丼とラーメンのお盆が置かれた。

思わず横を見ると内藤さんだ。

「お、お疲れ様です。」

「お疲れ様。横空いてるわよね？」

ギロリと睨まれたような気がした。

「はい。どうぞ。」

なんとなく内藤さんがわたしに向ける態度にトゲトゲしさを感じる。

相変わらず長い髪を食べる時だけひっつめて豪快に食べると、すぐに席を立った。

「なんか怖くなかった？」

佳那がコソッと言った。

「え？うん。
わたしもそんな気した。」

「嫉妬じゃないの？
なおが専務の側にいるから。」

「はぁ？そんなの仕事だから仕方ないじゃん。
わたしだっていたくているわけじゃ・・・。」

コソコソ話していると、隣に誰か座ったのでわたしたちは会話をやめて席を立った。

「じゃあまたね。なお。
専務の秘書嫌なのかもしんないけど頑張って！
なんかあったら相談乗るから。」

佳那はそう言って管理部へ戻って行った。

佳那ありがと。

持つべきものは親友だ・・・。

佳那に手を振っているとスマホが震えた。
翔だ。

『はい。』

『どこにいる？』

『食堂です。』

『すぐ戻ってくれ。今から出かけなきゃならない。
バードマークの常務がお冠だそうだ。』

『はい。今すぐ戻ります。』

いったい何があったっていうのだろう・・・。
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