オレ様御曹司 と 極上KISS
だけど、なおは俺の顔を見ても俺のことを思い出しもしないようで、ただただ俺の整った顔立ちとスタイルに惚れ惚れしているだけだった。

それはいつものこと。

小さい頃から誰にだってそういう反応をされてきた俺はなおが他のやつと同じ反応をしたことにムカついた。

お前はそんなんじゃねぇだろ?

だから、いじめてやった。

初日なのに、ビシバシと無理難題を言いつけてやって、なおの表情が、ほんとのなおの芯の強さが見たいと思った。


そして・・・

俺が久遠翔だとわかったときのなおの表情・・・。

そう、そうでなくっちゃ。

そしてやっぱり俺が押し付けた無理難題を難なくこなす。

涼しい顔はしているが、かなり努力しているはず。

なおは中学の時からそうだった。負けず嫌いで何が何でも勝ちたがる。

俺は、そんな勝気ななおが見たかったんだ。

そんななおだから、秘書になって1か月が経つ頃には俺にはなくてはならない秘書になっていた。

バードマークの永井常務の件なんて、なおがいなかったらどうなってたかわからない。

じいさんが得意だなんて、アイツの意外な特技じゃねぇか?
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