オレ様御曹司 と 極上KISS
「はい。わたしたちきょうだいなのに似てなくて・・・
蒼大イケメンだからそれだけで目立つし、よくカップルと間違えられるんです。
それをいいことに腕組んだりしてよくいたずらしてたんです。昔から。」

翔がほっとした表情を向けた。

「それより、それを内藤さんが知ってるってことは、ふたりで六本木にいたってことですよね?
金曜日あのあと・・・?」

なんだかんだ言って自分たちも二人で六本木繰り出してるんじゃ・・・?

「あー。それは送ってっただけだよ。時間遅かったから。藍子のマンションまで。
さすがにほっとけないだろ?
もう12時近かったしな。
それより、俺はお前が他のオトコと腕組んでるの見て一週間死ぬ思いだったんだぞ。」

「そんなの知りません。
わたしだって許嫁がいるとか言われて死ぬ思いだったんです。」

「バカ・・・。」

翔がわたしをキツく抱きしめた。

「専務のほうが・・・。」

「待て。専務って呼ぶな。
あと、敬語禁止。」

「え?そんなんムリ・・・。」

「無理じゃねぇ。
専務と敬語は仕事のときだけ。」

「じゃぁ・・・はると・・・。」

「なんだよ。なお」

そして、翔は今日3度目のキスをして、わたしはもう我慢できなくなった。

「もう・・・お願い・・・抱いて・・・。」

「バカ・・・あたりまえだ。」
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