私たちの六年目
崎田君の言う通りだった。
秀哉が私に会いたいと言ったのは、片想いのつらさを紛らわすため。
気を遣わずになんでも話せて、気持ちがラクになるから。
崎田君に渡したくないって言ったのも、そういう相手がいなくなるのは困るから。
キスをしたのだって、梨華の代わりにされたんだ。
梨華としたくても出来ないから。
たまたまそばにいた私とそんな雰囲気になって、流れでしてしまっただけ。
説明がつかないって言ってたんだから。
特に理由なんてなかったんだ。
それなのに、私は何を期待していたんだろう。
決して美人ではない私。
人前では泣けない私。
なんでも自分で出来てしまう私。
頼りにされてしまう私。
梨華と私は、まるで正反対だ。
そもそも私は秀哉の好みのタイプじゃないのに、馬鹿過ぎる。
もっと早く、あきらめていたら良かった。
そうしたら、こんなに傷つかずに済んだのに。
こんなに、苦しまずに済んだのに……。
「ごめんね、秀哉。
5年間の恋がやっと実ったのに、祝福出来なくて……」
秀哉の幸せをいつも願っていたけれど。
それは、私と幸せになって欲しいのであって。
他の人と幸せになって欲しいわけじゃなかったんだ……。
秀哉が私に会いたいと言ったのは、片想いのつらさを紛らわすため。
気を遣わずになんでも話せて、気持ちがラクになるから。
崎田君に渡したくないって言ったのも、そういう相手がいなくなるのは困るから。
キスをしたのだって、梨華の代わりにされたんだ。
梨華としたくても出来ないから。
たまたまそばにいた私とそんな雰囲気になって、流れでしてしまっただけ。
説明がつかないって言ってたんだから。
特に理由なんてなかったんだ。
それなのに、私は何を期待していたんだろう。
決して美人ではない私。
人前では泣けない私。
なんでも自分で出来てしまう私。
頼りにされてしまう私。
梨華と私は、まるで正反対だ。
そもそも私は秀哉の好みのタイプじゃないのに、馬鹿過ぎる。
もっと早く、あきらめていたら良かった。
そうしたら、こんなに傷つかずに済んだのに。
こんなに、苦しまずに済んだのに……。
「ごめんね、秀哉。
5年間の恋がやっと実ったのに、祝福出来なくて……」
秀哉の幸せをいつも願っていたけれど。
それは、私と幸せになって欲しいのであって。
他の人と幸せになって欲しいわけじゃなかったんだ……。