私たちの六年目
「なぁ、梨華。
今さらだけど、仕事を辞めて本当に大丈夫だったのか?」
俺の問いに、首を傾げる梨華。
「大丈夫って?」
「いや、ほら。
今住んでいるマンションの家賃とか光熱費とか。
食費やスマホ代が払えるのかなって、ちょっと心配だったから」
心臓がバクバクしていた。
俺がこんなふうに人を試すのは、初めてのことだったから。
俺の言葉に、少し目を泳がす梨華。
その表情って……。
やっぱり動揺しているのか?
「別に大丈夫よ。貯金はあるから」
口は笑っているけど、目が笑っていない梨華。
嘘をついているのは、一目瞭然だった。
じゃあ、俺がこう言えば。
梨華はなんて答える?
「そっか。それを聞いて安心したよ。
だったら、そんなに引っ越しを急ぐことはないよな。
つわりも終わって、安定期に入ってからにしよう。
俺、梨華の身体が心配だからさ」
俺がそう話すと、顔を歪める梨華。
再び、俺の膝に手を置いた。
「私なら大丈夫だから。
お願い。
ここに引っ越しさせて。
私、秀哉の為に毎晩ご飯も作るし。ね?」
あまりの予想通りの答えに、ため息が漏れた。
つまり、梨華は……。
もう自分で生活するお金がないんだ……。
「なぁ、もしかしてだけど。
梨華が仕事を辞めたのって……。
俺のことをあてにしてたから……?」
今さらだけど、仕事を辞めて本当に大丈夫だったのか?」
俺の問いに、首を傾げる梨華。
「大丈夫って?」
「いや、ほら。
今住んでいるマンションの家賃とか光熱費とか。
食費やスマホ代が払えるのかなって、ちょっと心配だったから」
心臓がバクバクしていた。
俺がこんなふうに人を試すのは、初めてのことだったから。
俺の言葉に、少し目を泳がす梨華。
その表情って……。
やっぱり動揺しているのか?
「別に大丈夫よ。貯金はあるから」
口は笑っているけど、目が笑っていない梨華。
嘘をついているのは、一目瞭然だった。
じゃあ、俺がこう言えば。
梨華はなんて答える?
「そっか。それを聞いて安心したよ。
だったら、そんなに引っ越しを急ぐことはないよな。
つわりも終わって、安定期に入ってからにしよう。
俺、梨華の身体が心配だからさ」
俺がそう話すと、顔を歪める梨華。
再び、俺の膝に手を置いた。
「私なら大丈夫だから。
お願い。
ここに引っ越しさせて。
私、秀哉の為に毎晩ご飯も作るし。ね?」
あまりの予想通りの答えに、ため息が漏れた。
つまり、梨華は……。
もう自分で生活するお金がないんだ……。
「なぁ、もしかしてだけど。
梨華が仕事を辞めたのって……。
俺のことをあてにしてたから……?」