私たちの六年目
「そう言われてみたら、そうかもしれない。
私、ずっと我慢してた。
お父さんに叱られるのが怖くて……。
わがままなんて言ったら、それこそもっと叱られてしまうし。
だから……。
親に本音を言うことを、すっかり諦めてしまった気がする……」
やっぱり、そうか。
梨華の恋愛のトラブルの原因は、父親との関係が良くなかったところにあるんだ。
「この機会に、ご両親にちゃんと伝えた方がいいよ。
本当は、そんなに叱らないで欲しかった。
本当は、もっと優しくして欲しかった。
本当は、もっと愛して欲しかったって……」
私がそう言うと、再び梨華の目に涙がいっぱい溜まってしまった。
「なんでだろう。
なんか、すごく泣けてくる。
私、傷ついてたのかなあ。
本当は私、もっとお父さんに優しくして欲しかったのかなあ」
「そうだよ。きっとそう」
だからいつも心のどこかで、無条件に愛してくれる人を探してしまう。
梨華がなかなか恋を諦められないのも、もしかしたら父親からの愛を諦めていないからなのかもしれない。
「菜穂ってすごいね。
どうしてそんなことがわかってしまうんだろう」
「うーん、どうしてかな。
長年の付き合いだからじゃない?」
そう言うと、梨華がきゅっと目を細めた。
私、ずっと我慢してた。
お父さんに叱られるのが怖くて……。
わがままなんて言ったら、それこそもっと叱られてしまうし。
だから……。
親に本音を言うことを、すっかり諦めてしまった気がする……」
やっぱり、そうか。
梨華の恋愛のトラブルの原因は、父親との関係が良くなかったところにあるんだ。
「この機会に、ご両親にちゃんと伝えた方がいいよ。
本当は、そんなに叱らないで欲しかった。
本当は、もっと優しくして欲しかった。
本当は、もっと愛して欲しかったって……」
私がそう言うと、再び梨華の目に涙がいっぱい溜まってしまった。
「なんでだろう。
なんか、すごく泣けてくる。
私、傷ついてたのかなあ。
本当は私、もっとお父さんに優しくして欲しかったのかなあ」
「そうだよ。きっとそう」
だからいつも心のどこかで、無条件に愛してくれる人を探してしまう。
梨華がなかなか恋を諦められないのも、もしかしたら父親からの愛を諦めていないからなのかもしれない。
「菜穂ってすごいね。
どうしてそんなことがわかってしまうんだろう」
「うーん、どうしてかな。
長年の付き合いだからじゃない?」
そう言うと、梨華がきゅっと目を細めた。