私たちの六年目
「ごめんね、菜穂」
梨華が急に真剣な顔で言った。
「菜穂はずっと秀哉が好きだったのに。
それから秀哉も、菜穂が好きだって言ってるのに。
二人の仲を裂こうとして……。
二人ともすごく優しいから、つい甘えてしまったのかもしれない。
でも、もうやめるね。
秀哉にふさわしいのは、間違いなく菜穂だと思うから」
うそ……。
本当に……?
「じゃあ、もう……」
私の問いに、ゆっくりと頷く梨華。
「うん……。
もう秀哉に責任を押し付けたり、縛り付けたりしない。
だから菜穂、秀哉と幸せになって……」
梨華にそう言われた途端、今まで我慢していた思いが、堰を切ったように溢れ始めた。
「やだ、菜穂。そんなに泣かないで」
「だって……」
だって、もう止まらない。
ようやく……。
ようやく秀哉と、本当の意味で恋人同士になれるんだもの。
「ごめん、菜穂。本当にごめん」
ベッドに顔を伏せる私の頭をヨシヨシと撫でる梨華。
私はそのまましばらく泣いていた。
するとガラッと、病室のドアが開いて。
誰だろうと振り返ると。
思いがけない人が立っていた。
梨華が急に真剣な顔で言った。
「菜穂はずっと秀哉が好きだったのに。
それから秀哉も、菜穂が好きだって言ってるのに。
二人の仲を裂こうとして……。
二人ともすごく優しいから、つい甘えてしまったのかもしれない。
でも、もうやめるね。
秀哉にふさわしいのは、間違いなく菜穂だと思うから」
うそ……。
本当に……?
「じゃあ、もう……」
私の問いに、ゆっくりと頷く梨華。
「うん……。
もう秀哉に責任を押し付けたり、縛り付けたりしない。
だから菜穂、秀哉と幸せになって……」
梨華にそう言われた途端、今まで我慢していた思いが、堰を切ったように溢れ始めた。
「やだ、菜穂。そんなに泣かないで」
「だって……」
だって、もう止まらない。
ようやく……。
ようやく秀哉と、本当の意味で恋人同士になれるんだもの。
「ごめん、菜穂。本当にごめん」
ベッドに顔を伏せる私の頭をヨシヨシと撫でる梨華。
私はそのまましばらく泣いていた。
するとガラッと、病室のドアが開いて。
誰だろうと振り返ると。
思いがけない人が立っていた。