私たちの六年目
私の告白を聞いた秀哉が、身動きひとつ取れずに立ち尽くしている。
まさか私が秀哉を好きだなんて。
これっぽっちも思っていなかったんだろう。
「恋人がいる人を好きになる梨華。
そんな梨華を秀哉は好きで。
そして私は、秀哉が好きだった。
私達三人はね、ずっと一方通行だったんだよ」
そう。
もう5年以上も……。
「でも、今年の5月頃だったかな。
いい加減もう秀哉を諦めなきゃって思い始めてたの。
秀哉はいつまで経っても梨華のことが好きで、私のことは良い友達としか思っていない。
だから、毎週金曜の飲み会に行かなくなったのをきっかけに、秀哉を忘れようと思ったの。
会わなくなれば、そのうち忘れられるだろうと思って……。
でも……」
「でも……?」
秀哉が、そうさせてくれなかったんだ……。
まさか私が秀哉を好きだなんて。
これっぽっちも思っていなかったんだろう。
「恋人がいる人を好きになる梨華。
そんな梨華を秀哉は好きで。
そして私は、秀哉が好きだった。
私達三人はね、ずっと一方通行だったんだよ」
そう。
もう5年以上も……。
「でも、今年の5月頃だったかな。
いい加減もう秀哉を諦めなきゃって思い始めてたの。
秀哉はいつまで経っても梨華のことが好きで、私のことは良い友達としか思っていない。
だから、毎週金曜の飲み会に行かなくなったのをきっかけに、秀哉を忘れようと思ったの。
会わなくなれば、そのうち忘れられるだろうと思って……。
でも……」
「でも……?」
秀哉が、そうさせてくれなかったんだ……。