恋の宝石ずっと輝かせて2
校庭の隅にある木の下で仁が待っていると、ユキが運動場を横切って走ってきた。
「仁、一体何があったの?」
ユキは少し息を切らしながらハンカチで汗ばむ額を拭くが、先ほどのこともあり、少し動揺して落ち着きがない。
そんなユキの様子に仁は気がかりになっていた。
「ユキ、本当に大丈夫か? 今までどこにいたんだよ? それになんか目が赤いけどもしかして何かあったのか」
嘘をついても仕方がないと、八十鳩瞳と会って仁のことを聞かれたことは隠しつつも、林の中で見えないものに声を掛けられたことは説明する。
「だけどなんでそんなところに一人で出向いたんだよ。もしかして誰かに呼ばれたのか?」
「えっ、その、それは」
するどい仁の突っ込みにユキはたじろぐが、仁がすぐに葉っぱを見せたことで瞳と会ったことは話さなくて済んだ。
仁はカラスが持ってきたという出来事に関連しているのではと、過去にコウモリのジークに散々罠を仕掛けられたことを持ち出しながら不安を隠しきれないでいた。
「また、ユキを狙ってあの時の悪夢が始まるんじゃないかって心配でさ」
「でも、私はもう月の玉は持ってないし、狙われることなんて何もないけど。それにジークだって最後は森の守り主の忠実な家来となったんじゃなかったの? 今更私を狙っても意味がないと思うんだけど」
「別にジークがまた襲って来るとか言うんじゃなくて、何かそれに関係したものが絡んでいるんじゃないかって思わずにはいられないんだ。この葉っぱはその前兆じゃないかと思えて」
ユキは恐る恐るその葉っぱを手に取った。それと同時に微かにびりっと電流が指から流れ、ユキの目の前が突然真っ白になる。
光が溢れたその先に、人をかたちどったシルエットが浮かび上がった。
眩しく目を細め必死にユキが前を向けば、次第にそのシルエットがはっきりと見え出した。
そこにはトイラが立っていた。
「トイラ!」
ユキは悲痛に叫んでいた。
「仁、一体何があったの?」
ユキは少し息を切らしながらハンカチで汗ばむ額を拭くが、先ほどのこともあり、少し動揺して落ち着きがない。
そんなユキの様子に仁は気がかりになっていた。
「ユキ、本当に大丈夫か? 今までどこにいたんだよ? それになんか目が赤いけどもしかして何かあったのか」
嘘をついても仕方がないと、八十鳩瞳と会って仁のことを聞かれたことは隠しつつも、林の中で見えないものに声を掛けられたことは説明する。
「だけどなんでそんなところに一人で出向いたんだよ。もしかして誰かに呼ばれたのか?」
「えっ、その、それは」
するどい仁の突っ込みにユキはたじろぐが、仁がすぐに葉っぱを見せたことで瞳と会ったことは話さなくて済んだ。
仁はカラスが持ってきたという出来事に関連しているのではと、過去にコウモリのジークに散々罠を仕掛けられたことを持ち出しながら不安を隠しきれないでいた。
「また、ユキを狙ってあの時の悪夢が始まるんじゃないかって心配でさ」
「でも、私はもう月の玉は持ってないし、狙われることなんて何もないけど。それにジークだって最後は森の守り主の忠実な家来となったんじゃなかったの? 今更私を狙っても意味がないと思うんだけど」
「別にジークがまた襲って来るとか言うんじゃなくて、何かそれに関係したものが絡んでいるんじゃないかって思わずにはいられないんだ。この葉っぱはその前兆じゃないかと思えて」
ユキは恐る恐るその葉っぱを手に取った。それと同時に微かにびりっと電流が指から流れ、ユキの目の前が突然真っ白になる。
光が溢れたその先に、人をかたちどったシルエットが浮かび上がった。
眩しく目を細め必死にユキが前を向けば、次第にそのシルエットがはっきりと見え出した。
そこにはトイラが立っていた。
「トイラ!」
ユキは悲痛に叫んでいた。