恋の宝石ずっと輝かせて2
「おい、ユキ、しっかりしろ。どうしたんだよ。ユキ!」
気が付けば、ユキは仁の腕に抱えられて倒れ込んでいた。
「わ、私、一体、どうしたの?」
「どうしたもこうしたもあるか、急に気を失って倒れたんだよ。大丈夫か?」
ユキは自分の手元を見て葉っぱを持ってないことに気が付き、慌ててその葉っぱを探し出した。
「あの葉っぱはどこ?」
葉っぱはユキの足元に落ちていたが、鮮やかだった緑の色が枯葉のように茶色くカラカラになっている。
ユキがそれを拾うと、崩れるように灰となり、風に吹かれて宙に舞った。
「どうして?」
ユキはもう一度その葉っぱが欲しいと玩具を取り上げられた子供のように発狂してしまう。
「あの葉っぱはどうすればもっと手に入るの? お願い仁、一緒に探して、お願い」
「おい、ユキ、落ち着くんだ。一体何があったのか説明してくれ」
「あの葉っぱに触れたらトイラがはっきりと見えたの。あの葉っぱがあれば、またトイラに会える」
尋常じゃないユキの取り乱しは仁を不安にさせた。
「ちょっと待てよ。それはおかしいじゃないか。カラスがそんな葉っぱを運んできたということはやっぱり何かの罠なんだ」
「罠でもいい、トイラにまた会えるのなら、私なんだってする」
「ユキ……」
暫く言葉に詰まったが、仁は必死に笑顔をユキに向けた。
「分かった、一緒に探そう」
仁のやるせない笑顔が却って取り乱していたユキを冷静にさせる。
「仁…… ごめん。私……」
ユキはいたたまれなくなって仁から視線を逸らした。でもすぐに思い直す。
「あ、あのさ、なんだか喉が渇いちゃった。それにお腹もすいたし、どこか行こうか」
少し遠慮がちにユキは仁を誘ってみる。
「そうだね。こう暑いと涼しいところに行きたいね」
仁もまた何事もなかったように精一杯にそれに応える。
暑い日差しの中、二人は熱されたアスファルトの地面から浮かび上がる逃げ水を見つめ無言になって歩く。
陽炎の虚しさが心にも映りこんでくるようだった。
気が付けば、ユキは仁の腕に抱えられて倒れ込んでいた。
「わ、私、一体、どうしたの?」
「どうしたもこうしたもあるか、急に気を失って倒れたんだよ。大丈夫か?」
ユキは自分の手元を見て葉っぱを持ってないことに気が付き、慌ててその葉っぱを探し出した。
「あの葉っぱはどこ?」
葉っぱはユキの足元に落ちていたが、鮮やかだった緑の色が枯葉のように茶色くカラカラになっている。
ユキがそれを拾うと、崩れるように灰となり、風に吹かれて宙に舞った。
「どうして?」
ユキはもう一度その葉っぱが欲しいと玩具を取り上げられた子供のように発狂してしまう。
「あの葉っぱはどうすればもっと手に入るの? お願い仁、一緒に探して、お願い」
「おい、ユキ、落ち着くんだ。一体何があったのか説明してくれ」
「あの葉っぱに触れたらトイラがはっきりと見えたの。あの葉っぱがあれば、またトイラに会える」
尋常じゃないユキの取り乱しは仁を不安にさせた。
「ちょっと待てよ。それはおかしいじゃないか。カラスがそんな葉っぱを運んできたということはやっぱり何かの罠なんだ」
「罠でもいい、トイラにまた会えるのなら、私なんだってする」
「ユキ……」
暫く言葉に詰まったが、仁は必死に笑顔をユキに向けた。
「分かった、一緒に探そう」
仁のやるせない笑顔が却って取り乱していたユキを冷静にさせる。
「仁…… ごめん。私……」
ユキはいたたまれなくなって仁から視線を逸らした。でもすぐに思い直す。
「あ、あのさ、なんだか喉が渇いちゃった。それにお腹もすいたし、どこか行こうか」
少し遠慮がちにユキは仁を誘ってみる。
「そうだね。こう暑いと涼しいところに行きたいね」
仁もまた何事もなかったように精一杯にそれに応える。
暑い日差しの中、二人は熱されたアスファルトの地面から浮かび上がる逃げ水を見つめ無言になって歩く。
陽炎の虚しさが心にも映りこんでくるようだった。