恋の宝石ずっと輝かせて2
「はい、その方がいいかもしれません。すぐに来て下さい」
ユキはメモ用紙に素早く住所を書き込み仁に見せた。
仁はそれを伝えて、こちらに来易いようにと簡単な道順の説明も添えた。
そして電話を切ったとき、仁は急に足が震えてきた。
ユキも血の気が引いて青白い顔になっていた。
「仁、なんか怖くなってきた」
「僕もだよ。だけどこれでキイトより先手を打った。次は花梨さんがここへやってきたときどう説明するかだ。赤石を守ることだけ考えていたから、その後のことなんて何も考えてないよ。一体どうすればいい?」
「まずはなぜ花梨さんが赤石を持っているかってことを聞かないと話にならないんじゃない? そこからどこまでこっちの事情を話せるか様子見ないと、花梨さんがどこまで信用できる人なのか、それによって変わってくると思う」
花梨は車でやってくるに違いない。あの後すぐに家を出たとしても、10分後にはここにやってくるだろう。
仁は壁にかかってあった時計を見つめ、秒針が動く度に切羽詰った気持ちが高まった。
ユキも緊張していたが、目の前の散らかりようを見て、慌ててキッチンを片付け始めた。
ユキはメモ用紙に素早く住所を書き込み仁に見せた。
仁はそれを伝えて、こちらに来易いようにと簡単な道順の説明も添えた。
そして電話を切ったとき、仁は急に足が震えてきた。
ユキも血の気が引いて青白い顔になっていた。
「仁、なんか怖くなってきた」
「僕もだよ。だけどこれでキイトより先手を打った。次は花梨さんがここへやってきたときどう説明するかだ。赤石を守ることだけ考えていたから、その後のことなんて何も考えてないよ。一体どうすればいい?」
「まずはなぜ花梨さんが赤石を持っているかってことを聞かないと話にならないんじゃない? そこからどこまでこっちの事情を話せるか様子見ないと、花梨さんがどこまで信用できる人なのか、それによって変わってくると思う」
花梨は車でやってくるに違いない。あの後すぐに家を出たとしても、10分後にはここにやってくるだろう。
仁は壁にかかってあった時計を見つめ、秒針が動く度に切羽詰った気持ちが高まった。
ユキも緊張していたが、目の前の散らかりようを見て、慌ててキッチンを片付け始めた。