恋の宝石ずっと輝かせて2
楓太がヒントを仄めかしたせいで、事がややこしくなってしまったのなら、楓太の助けを借りようとした仁とユキにも責任があるように思えた。
「キイト、理由が理由だし、ここは穏便にすませられないだろうか」
仁はつい口を挟んでしまった。
キイトは躊躇する。
冷静さを保とうと声を落とし、もっと詳しい真相を探るために更に質問をする。
「それじゃ、祠を壊したのはセキ爺の自演なのか?」
「それも儂ではない。突然、ニシナ様が満月の夜の儀式から戻ってこなくなったんじゃ。その後、わしは心配してニシナ様を探そうと洞窟に入れば、何者かがすでに祠を壊しておった。その壊れた祠をびっくりして見ていたとき、本当に後ろから誰かに襲われてしまったんじゃ。それを利用して赤石を盗った罪もなすりつけた。だが、祠を壊した犯人は誰だとなったとき、悪い噂がちょうど流れていたカジビかもしれないと思ってしまった」
キイトの体が震えていた。
キイトが言葉に詰まっている間、ユキが話を纏めようとした。
「そうしたら、この事件は複雑に二つの事が重なってややこしくなっていたということね。それじゃ私に術をかけた葉っぱを送って、トイラを人間にしてやるからカジビを探すのを手伝って欲しいっていったのは誰なの?」
「それはわしじゃ」
セキ爺はすまなさそうにユキを見つめた。
「キイト、理由が理由だし、ここは穏便にすませられないだろうか」
仁はつい口を挟んでしまった。
キイトは躊躇する。
冷静さを保とうと声を落とし、もっと詳しい真相を探るために更に質問をする。
「それじゃ、祠を壊したのはセキ爺の自演なのか?」
「それも儂ではない。突然、ニシナ様が満月の夜の儀式から戻ってこなくなったんじゃ。その後、わしは心配してニシナ様を探そうと洞窟に入れば、何者かがすでに祠を壊しておった。その壊れた祠をびっくりして見ていたとき、本当に後ろから誰かに襲われてしまったんじゃ。それを利用して赤石を盗った罪もなすりつけた。だが、祠を壊した犯人は誰だとなったとき、悪い噂がちょうど流れていたカジビかもしれないと思ってしまった」
キイトの体が震えていた。
キイトが言葉に詰まっている間、ユキが話を纏めようとした。
「そうしたら、この事件は複雑に二つの事が重なってややこしくなっていたということね。それじゃ私に術をかけた葉っぱを送って、トイラを人間にしてやるからカジビを探すのを手伝って欲しいっていったのは誰なの?」
「それはわしじゃ」
セキ爺はすまなさそうにユキを見つめた。